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和龍巳わたつみの杖

龍に巻き付いた白蛇

これは、神社における聖なる木:榊(さかき)の木に、つる植物である藤蔓(ふじづる)が巻き付いたものです。
当神社(若狭野天満神社・龍王神社)のご神域の山で発見しました。

巻き付いてきた藤蔓に負けまいと、榊の木も螺旋状に太くなっていってこの形になったんでしょうね。

まるで、龍と巳(白蛇)が和合してなる杖のように見えるので、"和龍巳の杖" (わたつみのつえ)と名付けました。
龍王神社のご祭神も、少童命(わたつみのみこと)ですし、不思議なご縁を感じます。


これまで一年以上かけて乾燥させて手入れし、御神前にて祝詞奏上お祓いを続けてきました
今年は巳年、無事に奉納設置できて安堵しています。


わたつみの杖

わたつみ(和龍巳)の杖の奉納
令和七(2025) 3月31日

医薬の神病気平癒 ・ 無病息災


古来より、蛇は「復活」「再生」「生命力」の象徴とされてます。
また、少童命(わたつみのみこと)は、医薬の神である少彦名命(すくなひこなのみこと)と同じ神とも考えられています。

ですので、この「わたつみの杖」のご神霊力にあやかって、
私たちの心と身体の健康、【病気平癒 ・ 無病息災】の願いを込めました。


わたつみのつえ

(そう言えば、救急車にもこのような蛇の杖のようなマークが描かれてますね。
調べてみたら、「アスクレピオスの杖」と言うそうです。世界共通の医療のシンボルマークとのこと。 そして、アスクレピオスは、ギリシャ神話の医学の神だそうです)

アスクレピオスの杖_救急車   アスクレピオスの杖_世界保健機関WHO



ところで、“わたつみ” における、“わた”(=わだ、わっか、とも言う)という言葉は、日本の太古の言葉で、“水” とか “海” という意味があります。

当若狭野天満神社の摂社:龍王神社のご祭神である龍神さんは、水の神様の「わたつみのみこと」であり、
そして、水は、この世界の、私たちの生命の源です。(私たちの内なる生命力を奮い起こしてくれるもの)


一方、この世界の本質は「流れ」、 見えない「氣の流れ」。
人にもまた、氣が流れています。

ただ、生きているといろんなことがあり、その氣の流れも自ずと停滞してしまいます。
そのとき、氣の流れが枯れた状態、つまり、気枯れ(=穢れ;罪穢れ)の状態となり、流れのバランスを崩して心身の病に至ってしまう。


龍も巳(蛇)も、その本質・霊性は “ 水 ” であり、 “ 流れ ” です。(龍も蛇も、その形状は渦巻きであり波ですよね)
和龍巳(わたつみの杖)は、その力で、罪穢れを祓い流し清めてくれます。

そして、罪穢れが祓い清められると、元の氣の流れが再生・復活する、すなわち「元氣」が戻ってきます。
龍と巳の力は、あなたを癒してくれます。




・・それにしても、
このわたつみの杖の巳の頭は本物の蛇のように見えますよね。
目もちゃんとあるし…  (私何もいじってません、自然のままです)

一方、榊の木も、角がある龍の頭(横顔)に見えますし、龍の目と蛇の目が同じ位置になっています。


普段見えてないだけで、不思議な力や氣の流れというのは、ちゃんとあるんでしょうね。
神社に参拝された際には、是非、わたつみの杖から、龍巻(たつまき)のご神氣を浴びてくださいね。

癒しがありますように

▶ 写真集 ◀

わたつみの杖 榊の龍と藤蔓の巳(白蛇) 巳(白蛇)の頭部:目もある わたつみの杖の由緒書・説明書 わたつみは和龍巳 わたつみの杖は左巻き 龍と巳の和合 龍と蛇の合体 上にも別の龍がいる 蛇形をくくり付ける 注連繩にくくり付ける 蛇形を括り付ける 近くにある龍昇梅 龍王神社とわたつみの杖

< 病気平癒・無病息災の祈願 >


▶ 祈願方法

細長い木箱の中に、白蛇を模した白い布帯 (蛇形) を入れて置いてありますので、
その布帯を取り出し、それに、健康を祈願されるご本人の「氏名」「年齢」をサインペン・筆ペンで書き入れ、わたつみの杖の正面に設けた注連縄にくくり付けて下さい。
注連繩へのくくり方はご自由にどうぞ。


初穂料:蛇形1枚 500円

病気平癒・無病息災の祈願方法

蛇形(白布帯)を注連繩にくくり付けている様子